100%ヘナ、100%NATURAL、100%ハーブなどの成分表記だけを信用してはいけません。粉末状で販売されているハーブ(ヘナやインディゴなど)は原産国で粉末化、パック詰めされてます。日本に流通しているヘナは原産国のインドなどで製造、パック詰めされており日本の販売店やメーカーが手を加えることはいまのところありません。日本で販売されているヘナは原産国で販売されているもの、日本の販売店やメーカーが現地の工場に依頼して製造しているもが主流です。
原産国では普通に成分偽装などが行われており、安価な100%ヘナとして販売されております。これは日本にでも昨今普通にありますのでビックリすることではありません。輸入されたものに日本語のシールを貼って販売されるのも多く、一つ一つ全品検査なんてしておりません。ヘナhは基本的に粉末状にしただけで販売されるので原材料そのものが商品です。良質なヘナは原材料自体が高いのでとても安くは販売出来ません。怪しいヘナは特に安価なヘナに多く見られます。
ヘナのアレルギーに関してお伝えしますが、偽装ヘナ、ケミカルヘナ、ブラックヘナ、カラーヘナは除外しております。あくまでも正真正銘の純粋な100%NATURAL、100%ヘナのことです。
ヘナ(ヘンナ)とはミソハギ科の植物(ハーブ)です。ヘナの葉の部分に色素があり、その部分を乾燥した後、粉末にしたものが一般に白髪染めのヘナと呼ばれます。ヘナ100%の白髪染めはヘナしか入ってませんので、ミソハギ科またはヘナ自体にアレルギーが無ければ使用するに問題は無いでしょう。キク科のアレルギーは良く耳にしますが、ミソハギ科のアレルギーは全くと言っていいほど聞きません。
もちろん私達が知らないような症状や極小数の病気もありますので、絶対とは言えませんが人に関わる信頼できるデータがまず見受けられないので、ほぼ大丈夫ではないでしょうか。100%大丈夫と言ってしまうと薬事法に引っ掛かりますので言えませんが、極端に症例が少ないために安全と言われる所以ではないでしょうか。
ヘナで吐き気がした。気分が悪くなった
ヘナで染めている時に吐き気や気分が悪くなった人がたまにいます。この場合はアレルギーではなくほぼにおいです。ヘナには独特なにおいがあり、頭に大量のヘナを付けて数十分放置している間に気分が悪くなてしまうことがあります。その日の気分や体調で独特のにおいにやられてしまいます。特に古いヘナのにおいは嫌なにおいになることが多いです。
内容物が天然ヘナ100%のみならいいですが、天然100%でも見落としがちな落とし穴があります。
インディゴ(インジゴ)
最初は誰でもヘナを植物だとは思わなく白髪染め(ヘアカラー)の一つだと思います。そのためインディゴ(インジゴ)もヘナと同じだと思ってしまいます。インディゴとは染料そのものの色を指し、本来の植物はマメ科の植物でインド藍、木藍、ナンバンコマツナギなどです。白髪を茶色から黒系にしたい時は必ずインディゴが必要になりヘナと一緒に使います。
ヘナで問題なかった人でも全く別な植物なため、アレルギー反応が出てしまった人はインディゴの方で反応してしまいます。マメ科のアレルギーをお持ちの人で、特に肌が敏感な人は気をつけた方が無難です。
栄養分として混ぜてあるハーブ
髪や頭皮に栄養分として他のハーブを混合している商品があります。ハーブ一覧でもあるように、ハーブの種類は物凄い数がありますので含有されているハーブが、自身のアレルギーに問題無いかを知らないといけません。含有されているハーブが少量でも肌が反応してしまうことがあるのです。植物(食物)アレルギーの人は、植物の名称だけでなく植物が属する〇〇科までは知っておかなければいけません。
アレルギー反応が出たら
ヘナに限らず、インディゴや他のハーブでアレルギー反応が出たら、そのハーブが入っている白髪染めは二度と使えません。今後いくら体質改善しようが使えることはなく、アレルギーも治ることはありません。一生上手く付き合うしかないのです。
草木かぶれ、植物かぶれとは、草や木に触れることで起こる接触皮膚炎(かぶれ、痒み、はれ、赤みなど)です。接触性皮膚炎は刺激性とアレルギー性があり、植物かぶれの場合の多くはアレルギー性接触皮膚炎です。アレルギーで起こる症状ですので全ての人がなるわけではありません。また、生えている状態ではなく伐採し加工製品後の粉末状(ハーブ)や液状(漆器)などでもかぶれることがあります。
ごく一部を抜粋しましたが実際にはもっと多くの植物があります。
科名 | 植物名 |
---|---|
アルストロメリア科 | アルストロメリア |
イチョウ科 | イチョウ |
イラクサ科 | イラクサ |
ウコギ科 | カクレミノ |
ウルシ科 | ウルシ、ツタウルシ、ヌルデ、ハゼノキ、マンゴー |
キク科 | キク、レタス |
キンボウゲ科 | アネモネ、ウマノアシガタ、センニンソウ |
クマツヅラ科 | チーク |
クルミ科 | オニグルミ、クルミ |
ケシ科 | クサノオウ |
サクラソウ科 | トキワサクラ |
サトイモ科 | ディフェンバキア、マムシグサ、ミズバショウ |
サボテン科 | サボテン |
シソ科 | シソ |
セリ科 | セロリ、ハナウド、ミツバ |
トウダイグサ科 | ナツトウダイ、ハツユキソウ、ハナキリン |
ナス科 | イヌホオズキ |
ニレ科 | ケヤキ |
パイナップル科 | パイナップル |
ヒガンバナ科 | キツネノカミソリ、スイセン、ヒガンバナ |
ヒノキ科 | ベイスギ |
マタタビ科 | キーウィフルーツ |
ヤマトイモ科 | ナガイモ |
ユリ科 | キダチアロエ、タマネギ、ニンニク |