100%NATURAL、100%ヘナ、100%天然ハーブなどの成分表記は意味ないです。信用するにあたいしません。100%NATURALと記載されているから同じでしょ?と思いがちですが違います。
100均のヘナや激安ヘナと高いヘナの違いは、ハーブの効能や成分に違いが出て来ます。これは原産国のインドや中近東の市場取引から見ると分かってきます。よくヘナの情報として植物色素のローソンの含有量のことが出て来ますが、市場取引で含有量の多さで取引価格は変わってきません。ローソンの含有量の多さを言うのは末端の販売店やメーカーだけです。
含有量を計るには検査機関に出さないと出せませんし、そこまでのお金も掛けません。原産国で見るのはあくまでもヘナの葉の量と質です。市場取引では、植物の状態のヘナがを何十キロも入る大きな麻袋に入れ延べ何トンも取引します。袋に入っているものはヘナの葉だけでなくヘナの枝や茎、砂漠のような砂地で栽培されているので、植物に付いた大量の砂などが一緒に入っています。日本のコメを検査するような感じで、袋の中の一部を抜いてヘナの価格をその場で決めています。いちいち含有量の検査なんてしていないのです。あくまでも袋に手を突っ込んで、色んなものを掴んだ手の中のヘナの葉の量と質を見て一瞬で決めるのです。
ヘナの栽培は日本のお茶畑のように管理されているわけではなく、ほぼ野ざらしの放置なため天候にもろに左右され価格変動が大きいのです。良質なヘナは世界的な需要も高いため価格は年々高騰しております。純粋で良質なヘナは原材料そのものが商品になります。合成されて大量生産が出来ないので必然的に販売価格が高くなります。
日本に輸入されている粉末状のヘナは現地で販売されているものか、日本から現地の契約工場で日本用に作っているもののどちらかが主流です。これらは日本国内で手を加える事はしていません。厳密に言うと何をしているのかは現地の工場の人にしか分かりません。
①化学染料
ヘナは古くなると染色力と収れん作用(簡単に言うと髪にハリとコシが生まれる作用)が低下してしまいます。見た目にも色が悪くなり売れなくなってしまうので、古いヘナを新しく見せるためにダイヤモンドグリーンやブリリアントグリーンという科学薬品を使います。これを使うと粉末状のヘナは鮮やかな緑色や鮮やかな新緑色になります。またピクラミン酸というオレンジ色や褐色になる着色料、HC染料といった色を濃く発色させる物を使います。
粉末状にした時にヘナに似たタダ同然の植物を薬品を使って、ヘナに仕立ててあるものもあります。薬品を使うと大量生産が可能となり安価で販売出来るのです。原産国などでも非常に多く出回っており成分表記も100%NATURALやヘナ100%となっております。特徴として、化学薬品を使うと短時間で非常によく染まります。何回行っても収れん作用は期待出来ません。
②品質が悪いヘナ、古いヘナ
製造年月日が古いヘナや品質が悪いヘナは、良質なヘナに比べると大量にあり非常に安いです。特徴として、染色力、ハーブの効能が低いです。良質なヘナとは全く違い、においが臭いです。化学染料に敏感になっている日本では薬品偽装よりもこちらの方が多く、ヘナ100%なのは間違いないので販売しやすいのです。
③ヘナの葉以外の枝や茎、他のハーブでかさ増し
髪を染める植物色素ローソンがヘナには最大で2%含有されてます。特に葉の部分に多くあります。良質なヘナは葉のみを使っているのでハーブの効果が高いのです。安価に仕上げるために葉以外の部位を混入すれば非常に多くかさ増し出来ます。
ヘナに似たハーブを混ぜてかさ増ししても全く分からず、100%ナチュラルで販売出来ます。特徴として、染色力、ハーブの効能が低いです。
①、②、③の2つ以上の組み合わせでも製造されております。どの国でも偽装はありますのでビックリすることではありませんが、日本の規制や品質に対する概念とは違い、文化や環境が違うのでよその国にあてはめて考えても無理があります。日本で輸入しているお店やメーカーが独自で検査機関へ試験に出しますが、証明書を発行してもたいして意味がないと思います。大量のロッドの中の一部を出すに過ぎず、全品の検査ではないのですから。
検査内容も数種類の化学薬品や科学物質の有無をだけを調べているのです。植物選定や部位、ローソンの含有量、他の化学物質などは調べません。数百種類にもなる項目の中の一部だけを調べているのに過ぎません。ヘナの分類も医薬品や医薬部外品ではなく、化粧品や雑貨になるため細かいの成分表の表示義務はないので、天然、ナチュラル、100%、由来、植物、ハーブなど曖昧な表現を組み合わせてグレーゾンとして販売されるのです。
私達が判断出来るのは、購入して中身を確認して使用してみるしかありません。購入する基準は原材料がほぼ商品の価格になるので、この時点で安価なものは等級が低いと予想されます。また成分表記が日本でも外国語でも関係なく、外国語だからダメということはありません。見た目や使用感で判断するおおまかな基準。
安いヘナ
良質で純粋なヘナ
大事な髪に原価割れするような価格で販売されているヘナを使うのはリスクが高いと思います。たまにしかやらなく、まして1回で数時間を要し、2、3回繰り返した後に効果が得られなかったと思うよりも、数百円、多くても数千円の差なら最初からいいものを選んだ方がいいと思います。
ヘナはかなり時間も掛かるので、面倒臭いと感じたらやめておいた方が無難です。難しいと思った方は手軽に染められて、髪や頭皮に優しいアマニキュアで行った方がいいです。ヘアマニキュアの中でも一番頭皮や髪に優しく、よく染まるのがLPLPヘアカラートリートメントです。ヘナと比べるとかなり簡単に染められるので断然に楽です。
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