ヘアカラーで髪が染まる仕組み。若い子用の毛染めも白髪染めも同じ

若い子も勘違いしてしまいそうですが、白髪染めと若い子用の毛染めは同じ仕組みで髪を染めます。多少、色の入り具合いなどの違いはあるにせよ、染まる仕組みは同じです。

 

白髪染めと若い子用の違いは、黒髪に対する施術にあります。若い子用の方が髪を明るく染めることを目的とするので、黒髪を脱色させる力が強いです。そのため髪は白髪染めより強く傷んでしまうことを知っておかなければいけません。

 

女性用と男性用も同じく中身は変わりません。昔は暗い色が男性用、明るい色が女性用、香りの有る無しなどもあり、今でも男性用のものが売ってますが男女関係なく使えます。ホルモンや汗のにおいなど特有の症状別でなら分かりますが、全く関係ありませんのでお好きなように使って大丈夫です。

 

 

ホームヘアカラーの商品やメーカー名
商品の一例です。一部ブリーチ剤も含まれてますが髪を染める工程が近いので載せてます。

 

ホーユー(hoyu)、花王、ダリヤ、SALON de PRO(サロン・ド・プロ)、Bigen(ビゲン)、Mens Bigen(メンズビゲン)、メンズビゲンスピーディーⅡ、CIELO(シエロ)、ブローネ、ウエラトーン2+1、ロレアルパリエクセランス、モッズヘア、Beautylabo、Beauteen、rexy、liese Prettia(リーゼプリティア)、プリティアメンズ、泡のヘアカラー、メンズスピーディー、ギャツビーヘアカラーなど

 

 

 

ヘアカラーで髪が染まる仕組み。薬品、成分の作用

ヘアカラー、白髪染め、おしゃれ染め、ヘアダイ、若い子用の毛染めはカラーリングの種類では酸化染毛剤です。ヘアカラーは薬品の1剤と2剤を使用して髪を染めていきます。

 

  • 1剤の成分は、酸化染料とアルカリ剤(アンモニア水など)。
  • 2剤の成分は、酸化剤(オキシドール、過酸化水素水)と補助剤。
  • アルカリ剤が髪のキューティクルを開きます(髪をふやかす)。
  • 開いたキューティクルの隙間から、1、2剤が髪の内部に浸透していきます。
  • アルカリ剤は酸化剤と混ざり合い、酸素を発生させています。
  • 発生した酸素が、メラニン色素を酸化分解し脱色(ブリーチ)します。
  • 髪の内部で酸化染料が酸素と結合(酸化重合)して、色素の分子(粒)は大きくなります。
  • 大きくなった色素の分子が発色します。
  • 結合した色素の分子は、キューティクルの隙間より大きくなり外に出れなくなります。
  • シャンプーしても色素が外に出れないので、褪色が遅くなり、色持ちが長くなります。

 

 

ヘアカラーが良く染まると言われるのは、黒髪も白髪も一回、一緒にブリーチして色を抜いてから改めて色を入れるからです。一回色を抜くことにより、染め上がりが同じ色になりますし、明るい色でも好きな色にできます。しかし、髪が一番傷めてしまうのもブリーチです。

 

色持ちの長さは人それぞれで、一ヶ月~二ヶ月ぐらいです。
毎回必ずパッチテストが必要です。染める日時の48時間前に行うようにします。もしアレルギーが発症したら、ヘアカラーは二度と使うことはできません。

 

 

 

美容室で行うヘアカラーとホームヘアカラーは違います

ヘアカラーは美容室(サロンカラー)で行うものと自宅で行うもの(ホームカラー)は別と考えておきましょう。ヘアカラーが髪を染める仕組みは同じですが、塗布技術、薬品の選定、配合、時間配分などが違います。プロの方はその人の髪の色、状態をみてなるべく傷まないよう判断して薬品の配合をしてくれます。

 

カラーリングは難しくプロの方でも得意、不得意は必ずあります。カラーリングは日頃の研究や勉強、美的センス、経験、対処方法などが必要になりますので、施術するプロの方がどのくらいの力量なのかはご自身で判断するしかありません。いくらテレビや雑誌で紹介されたところで、本当の力量とは全く関係ありません。

 

自宅で行うヘアカラーは、誰でも同じように染めれるように配合されています。そのため髪の色を強く抜くような配合になっているので、髪や頭皮に強くダメージが残ります。髪の表面にある油分18-MEA(18-メチルエイコサン酸)は一回でほとんどなくなってしまいますし、キューティクルも溶けてしまうぐらいホームカラーは強い配合になってます。

 

 

 

自分で頭皮につかない生え際のリタッチなんてできない
自宅でヘアカラーを使う時は、全体染めしかできません。ある一部分のみの部分染めならできますが、全体的な、頭皮に付かないように生え際のリタッチなんてできません。

 

ヘアカラーは最初の1回目は全体染めで行いますので誰でもできます。一ヶ月もすると生え際に白髪が出てきます。それをまたヘアカラーで染める場合、全体染めで行ってしまうと、前回のヘアカラーの部分が重なってしまいよく暗くなってしまいます。ヘアカラーは一回全体染めを行ったら後は生え際の1センチ、2センチのリタッチで行っていくものです。それができるのはプロの技術でしか無理なのです。

 

 

カラーリングの薬事法の種類と基礎知識。医薬部外品と化粧品

 

 

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