今人気のトリートメントタイプの白髪染めは、カラーリング剤の種類でいうとヘアマニキュアになります。ヘアマニキュア(トリートメント白髪染め)は髪や頭皮に痛みが無いことが最大の利点です。敏感肌やアレルギーの方でも使えることも人気の一つになっています。
しかし、ここで注意しないといけない点は、アレルギーや敏感肌の全ての方が使えるわけではありません。あくまでもヘアカラーで皮膚の疾患が出てしまった方、出る恐れがある方を対象にしているのです。以前にヘアマニキュア(トリートメント白髪染め)を使っていて、肌に疾患が発症してしまった方が使えるわけではありません。
ヘアカラーでアレルギーやかぶれの症状が出た人でも使えるヘアマニキュアとは、一般に危険性が高いとされている酸性染料(ジアミン)などアレルゲンとなる成分を使用していないからです。ヘアマニキュアを使っていて症状が出て、繰り返し同じもの、または違うヘアマニキュアを使う時には注意しないといけません。それは一般にアレルゲンとされている成分以外の成分に反応してしまっているからです。
残念ながらヘアマニキュアでも全成分が危険、刺激無しではなく、安全といわれるものでも人によってはアレルギー反応が出てしまうことがあります。カラーリング剤には数十種類から百種類ぐらいの成分が含有されておりますので、ある特定の成分に反応してしまう方までの対応しきれてないのが現状です。単純に水でもアレルギー反応が出てしまう方もいるぐらいアレルギーの種類は多いのです。
特定の成分でアレルギーが出てしまったら、その成分が含有されている商品は二度と使えません。アレルギーはほぼ治ることはありません(子供の場合は治る確率が多少あります)ので、含有量の多さで判断してもダメです。一時的な皮膚炎とは違います。
アレルゲンとして有名な成分以外の成分で反応してしまう方がいらっしゃいます。このような方は、自分ではヘアマニキュアの制定は難しいです。ヘアマニキュアでアレルギー反応が出た方で、繰り返しヘアマニキュアで染めたいと思うのなら病院に行かなくてはいけません。使おうとしているヘアマニキュアの全成分を調べて、自分がどの成分に対しアレルギーが出てしまうのか特定してもらわないといけません。
ヘアカラーの成分を使っていないヘアマニキュアでも、以前はかぶれたけど別のヘアマニキュアは大丈夫だったという方もいらっしゃいます。このような場合は一時的な皮膚炎や体調が原因だったのかもしれません。ジアミンのような特定成分以外の成分で症状が出て、今度はその成分の配合量が少なくなったものを使った可能性もあります。
ある反応してしまう成分は商品によって配合量は違いますし、同じ商品でも改良して変わることもあります。量で発症が変わったのなら、体調や一時的な炎症も考えられますが自分では判断ができません。勝手に判断して症状が強くなってしまったり、発症場所が顔の場合は非常に気持的に苦痛に感じてしまうので判断はお医者さんに任せるようにしましょう。
ヘアマニキュアでかぶれや皮膚の疾患が出た方が、またヘアマニキュアをする場合は必ずパッチテストを行わなければいけません。パッチテストは自分でできるセルフテストですが、困ったことに結果判定に問題がなくても使用後の肌に違和感が出てしまうことがあります。ヘアカラーの時のようなアレルギー反応で強いアレルゲンだとハッキリ分かりますが、ヘアマニキュアで使っている成分は低刺激になるように配合されているので分からない場合があります。
一成分で見ると多少なりとも刺激があるものもありますが、含有量がごくわずかしか使われてないとパッチテストを行ってもハッキリ症状が出ないことがあります。パッチテストで行う量では体に対しての発症する絶対量が少ないのです。このような時は使ってみないと分からなくなってしまいます。パッチテストで問題がなくても念のため慎重に行う必要があります。
このような方は染め方も説明書どおりに行い、なおかつ塗布後の放置時間も短くし、洗髪時にはしっかり十分過ぎるほど洗い流した方がいいでしょう。仕上がりの染まり方を考えてはいけません。あくまでも染まり具合は「しょうがない」という考えて行った方がいいです。そして、髪を洗い終わったらすぐに乾かして頭皮や生え際、首、肩、手などを赤みがないか良く見ます。この時に赤みが出ていなくても安心してはいけません。
皮膚の疾患は、アレルゲンが体内に入って48時間後が一番強く現れますので、そこまでは注意深く観察しておかないといけません。