ヘナやインディゴに他のものを混ぜるといいとされるものがありますが、全てにおいて科学的根拠はありません。毛染めメーカーが研究しているようなこともありません。あくまでも日本におけるお婆ちゃんの言い伝え的なもので、風土的に混ぜられているものなのです。ハーブ(ヘナやインディゴ)の研究はそこまでされていないのが現状です。
良質なヘナや新鮮なヘナでしっかりした使い方をすればヘアカラーとまではいかなくても、初めて使う人がビックリするぐらい染まるはずです。染まらないのは時間短縮したり、添加物を混ぜてしまって染色力が落ちてしまったかではないでしょうか。
100均や安価なヘナには、「染まるけど、たいして傷んでいない状態で何回使ってもハリやコシが生まれない」「薄くしか染まらないし、褪色が早い」「短時間で良く染まってしまう」ものがほとんどです。また、においに関しても新鮮なヘナほどたいしたにおいはしません。安価なヘナほど強いにおいがします。これは原産国でのランクが低いヘナが経年劣化するためで、未開封の真空パックしていてもにおいは非常にくさくなります。これらの現象は良質な純粋なヘナでは起きません。
良質なヘナでしっかり染めれば3週間は褪色しません。ヘアカラーとまではいかなくてもヘアマニキュアより遥かに染まります。自然の草木染めでここまで染まって、使い続ければ髪にハリとコシが生まれ艶が出てくるので別なものを加えて何かをする必要はありません。
特に混ぜる行為を行いたいのは、ヘナの白髪染めが初めての人や慣れていない人が多いです。ハーブ自体の効能が分からなかったり、純粋なヘナが自分の髪にどのように作用するのか分からないまま使ってしまう人が多いのです。他のものを混ぜるのなら、このようなことを分かった上で使うようにしましょう。
ヘナやインディゴの白髪染めで一緒に混ぜて使うものは沢山ありますが、ハーブは別々に考えておく必要があります。ヘナ、インディゴ、ヘナ+インディゴのブラウンの基本の3種類は全て一緒に考えてはダメです。ハーブにはおのおの性質がありますので理解した上で使いましょう。
ハーブ染めを行うと時間が掛かります。途中で他の事をすることは難しいので出来るだけ下準備はしっかりしておいた方がいいです。
塗布するために使うもの
ハーブは溶く固さでも染色力が変わってきますし、下地にヘナをしているのか、それともインディゴやブラウン単独で行うのかでも変わってきます。
初めてヘナをする時はたっぷり塗布するので多めの方がいいです。ヘナは多く塗っても時間を掛けでもいい方向にしか行きませんので、多めに作っても全部塗ってしまいましょう。
インディゴはヘナほどたっぷりとは塗布しませんが最初は多めに溶かしておかないと、途中で無くなってしまったら大変です。インディゴは時間との勝負なので余ってもいいように多めの方がいいでしょう。
インディゴは3回もすると真っ黒になるぐらい染まります。1回で長時間放置するよりも短時間でも回数を重ねた方が暗く染まります。あまり暗くしたくないのでしたら、薄く溶いて生え際や顔周りだけにするか、薄く全体染めを行って様子をみます。1回で希望どおりにするのは難しいです。
ブラウンは2回染めないと薄いと感じでしまいます。使い勝手がよさそうで、色合いが簡単に出る感じですが意外に難しいと思います。