カラーリング剤の種類と仕組み、成分。永久染毛剤、半永久染毛料

 

 

永久染毛剤 パーマネントヘアカラー(A)

 

A-①酸化染毛剤
ヘアカラー、白髪染め、アルカリカラー、中性カラー、酸性酸化型カラー、おしゃれ染め、おしゃれ白髪染め、ヘアダイ

 

成分
1剤:アルカリ剤、酸化染料
2剤:過酸化水素水

 

 

特徴

  • 髪や頭皮のダメージが大きいです。
  • アレルギー症状が発症することがあります。
  • 一度アレルギー症状が出た人は二度と使えません。
  • 敏感肌の人の使用は避けた方がいいです。
  • 色は2ヶ月ぐらい持ちます。
  • 黒髪を明るくすることができます。
  • 一回で白髪と黒髪を好きな色にしっかり染めることが出来ます。
  • シャンプーしても色落ちしません。
  • パッチテストは毎回、必ず行う。

 

 

アレルギーを引き起こす可能性が高い酸化染料の成分や控えた方がいい成分

  • アミノフェノール、トルエン-2,5-ジアミン(硫酸トルエン-2,5-ジアミン)
  • パラアミノオクトクレゾール
  • パラアミノフェノール
  • パラフェニレンジアミン(PPD、パラ(ニトロ)フェニレンジアミン)
  • ピロガロール
  • フェニレンジアミン
  • メタアミノフェノール
  • メタフェニレンジアミン
  • 硫酸パラメチルアミノフェノール

 

 

 

 

髪が染まる仕組み

  • アルカリ剤が髪のキューティクルを開きます。(実際には髪をふやかしている)
  • 開いたキューティクルの隙間から1、2剤が髪の内部へと浸透していきます。
  • アルカリ剤が過酸化水素水を分解して酸素を発生させます。
  • 発生した酸素がメラニン色素を酸化分解しブリーチします。
  • 酸化染料が過酸化水素水によって酸化されて発色します。

 

黒髪を明るく染めれるのは、黒髪も白髪もブリーチにより色をが抜いてから、改めて染料を入れるからです。色持ちが長いと言われるのは、酸化染料が酸素と結合すると色素の粒(分子)が大きくなります(酸化重合)。広げられたキューティクルの隙間から入り込んだ酸化染料は、結合して大きくなった分、隙間から出れなくなります。染料が髪の内部から出れなくなることにより、シャンプーしても色が流れ出なくなるからです。

 

 

酸化染毛剤のメリットは、色が一気に入って好きな色に染められることにあります。しかし髪と頭皮に大きなダメージを与えてしまいます。ホームヘアカラーは誰でも同じに染められるように強い配合の薬品が使われており、キューティクルが溶けてしまいます。また、髪の表面の油分がほとんど無くなってしまうので摩擦が強くなり指通りも悪くなってしまいます。

 

キューティクルは治らない!あんたの傷んだ髪は死んだのさ

 

 

髪のこと。髪の構造。傷まないようにするための髪の基本情報

 

 

アレルギー
今まで酸化染毛剤を使ってた人でも突然アレルギー症状が出ます。花粉症などでもそうですがアレルギーとは、人それぞれの耐性の受け皿がいっぱいになり溢れ出てきた時に発症するのです。この受け皿が大きいのか小さいのかだけです。一度発症したら治ることはありません。発症して症状が収まっても、またアレルゲンが体に入ってくると重い症状になるアナフィラキシーショックになることがありますので注意しないといけません。

 

酸化染毛剤の場合は、顔、頭皮、手、首、肩、背中などにかぶれ、湿疹、ただれ、赤みなどが出ます。症状が思いと顔や目(まぶた)が大きく腫れることや呼吸困難になることもあります。

 

 

 

 

 

 

A-②非酸化染毛剤
お歯黒式白髪染め

 

成分
多価フェノール
金属塩(金属イオン)

 

 

特徴

  • 黒系の色にしか染めることは出来ません。
  • 酸化染毛剤が使用できない方に使用出来る場合があります。
  • 色は1ヶ月は持ちます。
  • 髪質が変わってしまうことがあり、パーマが掛かりづらくなることもあります。
  • 1剤のみの商品は使い続けないと黒くなりません。
  • パッチテストは必要です。

 

 

髪が染まっていく仕組みは、髪を少し膨らませて金属塩(金属イオン)や多価フェノールが空気酸化で黒色になります。酸化染料は使用されてませんが、人によってはかぶれる場合がありますので毎回パッチテストをする必要があります。

 

フェノール類としてタンニン酸、ピロガロール、ヘマティンなどが使用されています。
現在、日本では硫酸第一鉄のような鉄塩のみ認められています。

 

 

 

 

 

 

脱色剤・脱染剤 ヘアブリーチ(B)

 

B-①脱色剤
ヘアブリーチ、ヘアライトナー、ブリーチパウダー

 

成分
1剤:アルカリ剤
2剤:過酸化水素水
補助剤(1剤、3剤):過硫酸塩

 

 

特徴

  • ブリーチとして知られている様に髪を傷めてしまいます。
  • 髪を痛める最大の原因。
  • 酸化染料は使用されてませんので、かぶれを起こす事は少ないです。
  • パッチテストは不要です。

 

 

メラニン色素を酸化させ脱色させます。酸化染料を含んでませんので、あぶれることは少ないです。なお過硫酸塩(脱色(染)成分)を含んだものはかぶれることがあります。過硫酸塩を含んだ物はだいたい粉末タイプで販売されてます。

 

色の変化
黒髪にブリーチを行うと、色素が抜けていき色が変化していきます。
黒色→暗い赤褐色→暗いオレンジ色→少し暗いオレンジ黄色→黄金色→ブロンド

 

 

 

 

 

 

B-②脱染剤
ヘアブリーチ、ブリーチパウダー、ハイブリーチ、ウルトラブリーチ

 

成分
1剤:アルカリ剤
2剤:過酸化水素水
補助剤(1剤、3剤):過硫酸塩

 

 

特徴

  • 染めた髪から染料とメラニン色素を脱色させるものです。
  • ブリーチとして知られている様に髪を傷めてしまいます。
  • 酸化染料は使用されてませんので、かぶれを起こす事は少ないです。
  • 髪を痛める最大の原因。
  • 基本的には脱色剤と同じですが、脱色剤より強いものがあります。
  • パッチテストは不要です。

 

 

メラニン色素と酸化染毛剤によって色入れたものを脱色させますが、酸化染毛剤で濃い色(暗い色)に染めた髪を100%色を抜くことは出来ません。

 

 

 

 

 

 

半永久染毛料 セミパーマネントヘアカラー(C)

 

・半永久染毛料、酸性染毛料、ヘアマニキュア、酸性カラー、ファッションカラー
・徐染性染毛料、塩基性染毛料、カラートリートメント、カラーリンス、カラーシャンプー

 

成分(酸性染毛料)
酸性染料

 

 

成分(徐染性染毛料、新規染毛料)一般的にはヘアマニキュアと言われることが多い
塩基性染料

 

 

特徴

  • 髪や頭皮のダメージは無いに等しいです。
  • アレルギー体質の人、敏感肌の人まで使用できるものが多いです。
  • 黒髪を明るくすることはできません。
  • 肌につくと、とれにくいものもあります。
  • 色は1週間から2週間ぐらいもちます。
  • シャンプーの度に少しづつ色が落ちていきます。
  • 髪が濡れてしまったり、大汗や雨で色が落ちてしまうものもあります。
  • パッチテストは不要です。

 

 

 

髪が染まる仕組み。染料の種類

  • 酸性染料・・・アニオン(-の電荷、負電荷、陰イオン)を持っている。髪表面のケラチンタンパクのカチオン(+の電荷、正電荷、、陽イオン)と結合(イオン結合)することで染着します。分子が大きいので髪の内部には浸透せず、表面や浅い部分に染着します。髪に染着しづらいのでベンジルアルコールやエタノールなどの有機溶剤を多く使用します。アルコールなどを多く配合されている整髪剤などを使うと色落ちし易い傾向にあります。
  • 塩基性染料・・・カチオン(+の電荷、正電荷、、陽イオン)を持っている。髪表面のケラチンタンパクのアニオン(-の電荷、負電荷、陰イオン)と結合(イオン結合)することで染着します。分子が大きいので髪の内部には浸透せず、表面や浅い部分に染着します。ほぼHC染料と一緒に使います。ダメージヘアは-傾向になるともいわれており、より強く結合するともいわれる場合があります。
  • HC染料・・・+、-の電荷を持っていないので髪の表面には染着しません。分子が小さいのでキューティクルをいじらず隙間から髪の内部へ浸透して水素結合や分子間力によって染着します。酸性染毛料では難しかったカチオン性界面活性剤との相性が良いため、高いトリートメント性を持たせたカラートリートメントとしての商品化が可能になりました。

 

 

髪は同じ数だけ+と-の電位を保有しています。よくダメージが大きくなると-の電位が大きくなると言われますが、-だけが大きく増えることはありません。学生の時に行った下敷きで擦るようなことをすれば別ですが。

 

色もちちが1週間程度なのは、キューティクルを強制的に開いて髪の内部で染料を酸化重合させて発色させていないからです。自然な形のキューティクルの隙間から染料を入れて発色していますので、シャンプーの時に少しずつ流れ出てしまいます。キューティクルを溶かすような強い配合の薬品を使わないので髪や頭皮は痛みません。

 

アレルギーを引き起こす成分を使っていないので敏感肌の人でも使えます。パッチテストを不要とするものもありますが、化粧品と同じように表記にはするよう求められてます。不安な人はパッチテストをした方がいいでしょう。

 

 

 

 

 

 

一時染毛料 テンポラリーヘアカラー(D)

 

カラースティック、ヘアマスカラ、ヘアカラースプレー、カラームース、カラージェル
毛髪着色料、一時着色料も同じです。

 

成分(毛髪着色料)
無機顔料
油溶性染料
法定色素

 

 

特徴

  • 髪の傷みやかぶれはほとんどありません。
  • 黒髪を明るくするとこは出来ませんが、明るい色をつけることはできます。
  • 汗や雨で色が落ちてしまいますので、色移りに気を付けないといけません。
  • 一度のシャンプーで色は落ちます。
  • パッチテストは不要です。

 

 

髪の表面に着色剤を付着させて、一時的に髪を着色します。髪の表面に色を付けるだけですので色はすぐに落ちます。

 

 

「日本ヘアカラー工業会様から参考に一部引用」

 

 

 

 

 

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ヘアカラーのメリットデメリットです。ヘアカラーは一回で黒髪も明るい好きな色にできて色持ちも長く色移りもしません。しかし髪や頭皮は非常に傷みます。傷んだ髪は元に戻ることはありません。アレルギーにも気を付けないといけません。ブリーチは髪が一番傷む原因で黒髪を明るくするために必ず行います。黒髪が脱色していく色の変化。脱染は人工の色素を抜く行為であり不確定要素が大きく、元の色に戻すことが難しい技術です。