A-①酸化染毛剤
ヘアカラー、白髪染め、アルカリカラー、中性カラー、酸性酸化型カラー、おしゃれ染め、おしゃれ白髪染め、ヘアダイ
成分
1剤:アルカリ剤、酸化染料
2剤:過酸化水素水
特徴
アレルギーを引き起こす可能性が高い酸化染料の成分や控えた方がいい成分
髪が染まる仕組み
黒髪を明るく染めれるのは、黒髪も白髪もブリーチにより色をが抜いてから、改めて染料を入れるからです。色持ちが長いと言われるのは、酸化染料が酸素と結合すると色素の粒(分子)が大きくなります(酸化重合)。広げられたキューティクルの隙間から入り込んだ酸化染料は、結合して大きくなった分、隙間から出れなくなります。染料が髪の内部から出れなくなることにより、シャンプーしても色が流れ出なくなるからです。
酸化染毛剤のメリットは、色が一気に入って好きな色に染められることにあります。しかし髪と頭皮に大きなダメージを与えてしまいます。ホームヘアカラーは誰でも同じに染められるように強い配合の薬品が使われており、キューティクルが溶けてしまいます。また、髪の表面の油分がほとんど無くなってしまうので摩擦が強くなり指通りも悪くなってしまいます。
アレルギー
今まで酸化染毛剤を使ってた人でも突然アレルギー症状が出ます。花粉症などでもそうですがアレルギーとは、人それぞれの耐性の受け皿がいっぱいになり溢れ出てきた時に発症するのです。この受け皿が大きいのか小さいのかだけです。一度発症したら治ることはありません。発症して症状が収まっても、またアレルゲンが体に入ってくると重い症状になるアナフィラキシーショックになることがありますので注意しないといけません。
酸化染毛剤の場合は、顔、頭皮、手、首、肩、背中などにかぶれ、湿疹、ただれ、赤みなどが出ます。症状が思いと顔や目(まぶた)が大きく腫れることや呼吸困難になることもあります。
A-②非酸化染毛剤
お歯黒式白髪染め
成分
多価フェノール
金属塩(金属イオン)
特徴
髪が染まっていく仕組みは、髪を少し膨らませて金属塩(金属イオン)や多価フェノールが空気酸化で黒色になります。酸化染料は使用されてませんが、人によってはかぶれる場合がありますので毎回パッチテストをする必要があります。
フェノール類としてタンニン酸、ピロガロール、ヘマティンなどが使用されています。
現在、日本では硫酸第一鉄のような鉄塩のみ認められています。
B-①脱色剤
ヘアブリーチ、ヘアライトナー、ブリーチパウダー
成分
1剤:アルカリ剤
2剤:過酸化水素水
補助剤(1剤、3剤):過硫酸塩
特徴
メラニン色素を酸化させ脱色させます。酸化染料を含んでませんので、あぶれることは少ないです。なお過硫酸塩(脱色(染)成分)を含んだものはかぶれることがあります。過硫酸塩を含んだ物はだいたい粉末タイプで販売されてます。
色の変化
黒髪にブリーチを行うと、色素が抜けていき色が変化していきます。
黒色→暗い赤褐色→暗いオレンジ色→少し暗いオレンジ黄色→黄金色→ブロンド
B-②脱染剤
ヘアブリーチ、ブリーチパウダー、ハイブリーチ、ウルトラブリーチ
成分
1剤:アルカリ剤
2剤:過酸化水素水
補助剤(1剤、3剤):過硫酸塩
特徴
メラニン色素と酸化染毛剤によって色入れたものを脱色させますが、酸化染毛剤で濃い色(暗い色)に染めた髪を100%色を抜くことは出来ません。
・半永久染毛料、酸性染毛料、ヘアマニキュア、酸性カラー、ファッションカラー
・徐染性染毛料、塩基性染毛料、カラートリートメント、カラーリンス、カラーシャンプー
成分(酸性染毛料)
酸性染料
成分(徐染性染毛料、新規染毛料)一般的にはヘアマニキュアと言われることが多い
塩基性染料
特徴
髪が染まる仕組み。染料の種類
髪は同じ数だけ+と-の電位を保有しています。よくダメージが大きくなると-の電位が大きくなると言われますが、-だけが大きく増えることはありません。学生の時に行った下敷きで擦るようなことをすれば別ですが。
色もちちが1週間程度なのは、キューティクルを強制的に開いて髪の内部で染料を酸化重合させて発色させていないからです。自然な形のキューティクルの隙間から染料を入れて発色していますので、シャンプーの時に少しずつ流れ出てしまいます。キューティクルを溶かすような強い配合の薬品を使わないので髪や頭皮は痛みません。
アレルギーを引き起こす成分を使っていないので敏感肌の人でも使えます。パッチテストを不要とするものもありますが、化粧品と同じように表記にはするよう求められてます。不安な人はパッチテストをした方がいいでしょう。
カラースティック、ヘアマスカラ、ヘアカラースプレー、カラームース、カラージェル
毛髪着色料、一時着色料も同じです。
成分(毛髪着色料)
無機顔料
油溶性染料
法定色素
特徴
髪の表面に着色剤を付着させて、一時的に髪を着色します。髪の表面に色を付けるだけですので色はすぐに落ちます。
「日本ヘアカラー工業会様から参考に一部引用」