ヘアマニキュアとヘアカラーの違い。メリット、デメリット

ヘアマニキュアとヘアカラーの違い。メリット、デメリット

自宅でするホームカラー(ヘアカラー)とヘアマニキュアの違いは、カラーリングとしての分類自体が違います。髪が染まる仕組みがまるで違うので、毛染めとして商品を選んでも比較にはなりません。ヘアカラーはヘアカラーで、ヘアマニキュアはヘアマニキュアどおしでなければ判断はつきません。そもそも染まる染まらないの比較で選んだらヘアカラーに勝るものはありません。その代わり色々な支障が出てきます。

 

アレルギーや敏感肌の方は使えませんし、日本の女性が薄毛に悩むのはヘアカラーが原因の一端を担っているとの説もあります。世界からみても日本の女性の髪が薄い人数が多いのです。

 

今まで有名メーカーもかたくなにヘアカラーを推し進め販売してきました。しかし世の中のリスクを回避する動き、自然派志向などによりヘアマニキュアに人気が集まり、やっと最近になって参入してきました。テレビコマーシャルでもヘアカラーしか流していなかったのに、最近になってヘアマニキュアを流し始めてきたことでも分かると思います。

 

また、ヘアカラーとヘアマニキュアでは全く違うカラーリングになるにもかかわらず、同じように「自宅で」「簡単に」「よく染まり」「髪に優しい」「補修成分」などと言っていることろを見るとさすが大企業というところでしょうか。

 

 

 

髪が染まる仕組み

ヘアマニキュア
ヘアマニキュアは、染料が髪の表面に付着して発色(染料のイオン性マイナスと髪のイオンプラスがつくイオン結合)。髪の構造をいじらないで染料の一部が髪の内部に浸透して発色。キューティクルをいじりませんので髪は痛みません。その代わりキューティクルの本来の隙間から自然と入った染料が、今度はシャンプーの時に少しづつ自然と流れてしまいます。

 

 

ヘアカラー
ヘアカラーは、薬品でキューティクルを開き内部に薬品と酸化染料が入り込む。髪のメラニン色素をブリーチする。髪の内部で薬品が発生させた酸素と酸化染料が結合して発色(酸化重合)。キューティクルを溶かすぐらい強い薬品を使うので、髪や頭皮に痛みが残ります。開いたキューティクルの隙間より髪の内部で接合した染料の粒の方が大きくなるため、染料が髪の内部にとどまり出れなくなります。これが色持ちが長くなる仕組みです。

 

色がよく染まるのは、白髪も黒髪もブリーチして色を抜いているので好きな色が入ります。ブリーチは髪や頭皮を痛める最大の原因ですし、ホームヘアカラーは誰でも同じく染められるように、強い配合の薬品を使います。そのためキューティクルは溶けてしまいます。ホームヘアカラーをすると髪の表面にある油分(18-MEA)がほとんど無くなってしまうため、摩擦が増えくし通りが悪くなってしまうのはこのためです。

 

 

 

ヘアマニキュアとヘアカラーの違い
ヘアマニキュア ヘアカラー
薬事法の分類 化粧品 医薬部外品
目的 傷めないで染めること 染めることのみ
髪のダメージ ほとんど無し 強く傷む
頭皮のダメージ ほとんど無し 有る
染まり方 徐々に染まる 1回で良く染まる
黒髪の染まり方 薄くベールが掛かったようになる 好きな色に明るく染めれる
色の持ち 1週間前後 1~2ヶ月ぐらい
染める範囲 リタッチ(部分)~全体 全体。自分で生え際だけを塗ることは無理
染料を頭皮に付けてもいい 大丈夫 つけない
塗布の時 素手で大丈夫 必ず手袋
値段 2000~3000円前後 500~1000円前後
パッチテスト いらない 毎回必ず行う。48時間前
アレルギー症状 ほとんど大丈夫 ダメ。発症したら二度と使えない
敏感肌の方 大丈夫 ダメ
お風呂で使える 大丈夫 ダメ
ヘアケア いらない 必要

 

 

髪が痛んだら二度と元には戻りません。修復することや回復することは絶対にありません。髪は元々、死んでいる細胞と言われているような成分、組織構造になっているので、回復する能力は備わってません。毛染めができるうちは商品を選べますが、毛染めする髪自体が無くなってしまったら選ぶこともできません。白髪染めを選ぶ時は、将来のリスクを考え髪や頭皮を痛めないことを第一に考えるようにしましょう。

 

 

ヘアカラー染める仕組み。若い子用の毛染めも白髪染めも同じ

 

ヘアカラーメリット、デメリット。ブリーチの色の変化と脱染

 

髪のこと。髪の構造。傷まないようにするための髪の基本情報

 

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