自宅で行うホームヘアカラー(ホームカラー)は、髪質や髪色がが違っても誰でも同じように染められます。人によりまちまちになってはいけないので、薬品が強く配合されており、美容室で行うヘアカラー(サロンカラー)より髪や頭皮の傷みは強くなってしまいます。美容室はその人に合った色合い、なるべくダメージがないように配合してくれるので傷みが小さくて済むのです。ヘアカラーで傷まないことはありませんが、傷みの強さには差が出てきます。
ヘアカラーは最初の一回目を全体染めで行います。その後一ヶ月、二ヶ月たつと生え際の白髪が目立ちはじめた時にリタッチを行います。この時に全体染めをしてしまうと毛先に向けてドンドン暗くなってしまいますので、生え際だけのリタッチだけを行っていきます。全体染めの後はリタッチ、リタッチの繰り返して行うのがヘアカラーの基本になります。髪が傷んでも、黒くなってもいいのでしたら全体染めを繰り返しても構いません。
リタッチはプロの技術。自分では無理
生え際だけのリタッチ。これは自分ではできません。プロの技術をもってしてできることなのです。ましてヘアカラーを施術する時は必ず手袋をしないといけません。プロでも必ずです。手袋をしないといけないほどの強い薬品なので、頭皮につけたくはありません。頭皮ギリギリのところから塗る技術、自分で普通に全体染めを行っても後ろはろくにできないので到底できません。
ホームヘアカラーは手軽に安く買え、誰でも同じように染めれますがメリットよりデメリットの方が大きいです。キューティクルは溶けてしましますし、髪の表面にある油分18-MEA(18-メチルエイコサン酸)もほとんど取れてしまいます。
髪が傷んだら二度と回復はしません。一回傷んだキューティクルに高いお金を掛け補修しても治ることはありません。
キューティクルは治らない!あんたの傷んだ髪は死んだのさ
メリット
デメリット
アレルギーや皮膚炎を引き起こす可能性がある成分
ヘアカラーには必ず入っている成分です。アレルギーや皮膚炎を引き起こす可能性がある有名な成分の一例です。
全国ニュースで注意特記
酸化染毛剤はメリットに対してデメリットが何倍も大きいですが、その認識がまだまだ一般に浸透していないです。デメリットの中でもアレルギー反応を見るパッチテストがあります。パッチテストは毛染めを行う48時間前に毎回必ず行わなければいけません。2015~2016年辺りに全国ニュースでも毛染めによるトラブルが多く、使用方法やリスクを理解するよう放送されました。
髪が一番傷んでしまう原因です。髪を明るく染めたい場合は、必ず行わないとできません。
ブリーチの仕組み
脱色の仕組みは、1剤のアルカリ剤(アンモニア水など)+2剤の過酸化水素水を用います。補助剤として過ホウ酸ナトリウムや過硫酸カリウムも使用するものもあります。髪の元からある黒色のメラニン色素を酸化させて脱色します。
色の変化
本来の黒髪にブリーチを行うと、藍色、青色、青みが少なくなって赤みが出てきます。より進めると、より青みと赤みが減り、黄色みが出てきます。
黒色→暗い赤褐色→暗いオレンジ色→少し暗いオレンジ黄色→黄金色→ブロンド
脱色した時の髪の色が、アンダーカラーやアンダートーンと呼ばれます。ヘアカラーで染めた時の染め上がりの色の違いは、アンダーカラー、アンダートーンが下地になっているからです。また色落ちしてきて赤み掛かっていたり、黄色み掛かっているのはアンダーカラー、アンダートーンが出てくるからです。
アンダートーンとは、ブリーチした時の髪の色です。アンダーカラーとは、アンダートーンを更に詳しく別けた色になります。また、アンダートーン+前に染めたヘアカラーの残っている色素とも言えます。
ヘアカラーなどで染めた後、その色素を脱色することを目的とします。酸化染料で作られた色素と脱色したメラニン色素を脱色します。暗い色で染めた色素を100%抜くことは難しく、回数をこなしてもムラになる可能性もあります。美容室によって施術は違う場合がありますので、十分な説明(カウンセリング)を聞いてから行って下さい。
ハッキリ言って脱染はプロの技術の差が出やすいので、脱色と脱染があいまいに施術されます。しっかり確率されていない施術でもあり、その人の髪質、色の入りに大きく左右されてしまい難しいのです。数万円掛かっても無理なこともあり、その分ダメージは強く残るので施術する場合は気をつけないといけません。