緑色に!利尻白髪染めだけがなるわけではない。その原因とは

緑色に!利尻白髪染めだけがなるわけではない。その原因とは?

利尻ヘアカラートリートメントや利尻カラーシャンプーで緑色に染まってしまう事象が少数あります。緑色に染まるといっても、もずくのような色、濃いうぐいす色のような感じです。見ると「ん、何か緑色っぽくなってない?」といったようなそこまで目立つハッキリした緑ではありません。なぜこのような色合いになってしまうのか?その原因はどこにあるのか探って見ると。

 

 

利尻白髪染めだけではなく、他のメーカーの白髪染めでもなります。
緑っぽい色または青っぽい色になってしまうのは、利尻白髪染めだけではなく着色料の種類や染まる仕組みが同じヘアマニキュアタイプの白髪染めで同じようになります。

 

私も利尻ヘアカラートリートメンや利尻カラーシャンプーではありませんが、ほとんど同じような成分でできている利尻白髪かくしで緑っぽい色になりました。写真で見るとわかりづらいですが、実際はもう少し緑掛かっています。利尻ヘアカラートリートメントだけが目立って緑色になると聞こえてくるのは、発売以来ずっと人気商品がゆえのことなので、少数の事象でも私達に聞こえてくるのは当然です。

 

 

ハッキリわかる緑色と黒髪まで緑色になるのは、利尻ではありません。
利尻ヘアカラートリートメントや利尻カラーシャンプーのみで染めて緑っぽい色になるのは、白髪部分で黒髪ではなりません。ハッキリわかる緑色と同時に黒髪まで緑色になるのは、利尻白髪染めではありません。この場合はほぼヘアカラーをした瞬間になるはずで、原因は別にあります。

 

 

詳細な情報がハッキリしないので判断できないパーマやヘアカラー

利尻ヘアカラートリートメントや利尻カラーシャンプーもしくは同タイプの白髪染めのみを使い、パーマやヘアカラーで緑っぽい色や青っぽい色になった人がいます。このような場合、その人の使い方などの詳細な情報がハッキリしなく、通常では起こらないので一般的な解釈では原因を判断できません。

 

例えばパーマを掛けるとカラーリングした色は、通常パーマ液に壊されて褪色してしまいます。パーマをした後に色がまだ残りなおかつ、違う色に変色してしまうということは何かしらの化学変化をおこしたものと推測するしかありません。また、同じタイプの白髪染めのみを使いヘアカラーで緑色に変色してしまう事象においても、これが美容室でなってしまったのならプロの方への伝え方や伝え忘れがあり、なおかつ残念ながらカウンセリング不足、勉強不足、技術不足という部分も考えないといけないので一概に判断はできないのです。

 

 

カラーリング剤の使い方は人それぞれで、説明書があっても使い方は変わってくるのが現実です。変色した事象を検証するのに一番重要なのは使用履歴です。記憶をさかのぼって、カラーリングの種類、商品名、使い方、使用期間、整髪料の有無など詳細の情報が必要です。しかし実際はほぼ覚えていない、または曖昧な記憶になってしまっています。

 

上で記した黒髪まで緑色になるような事象の場合には、さかのぼって数ヶ月から一年ぐらいの使用履歴などが必要になります。このことより直前に使っていたもしくは使用期間が長いのが利尻白髪染めだとすると、原因が利尻白髪染めにあると思ってしまいます。

 

 

 

普通に使ってなってしまった時の原因。ヘアカラーやパーマ以外

ヘアカラーやパーマ以外で普通に使っていて、緑っぽい色や青っぽい色になってしまう原因はある程度の判断ができます。原因の要素として着色料、髪の染める前の色があげられます。着色料の特性を考えると色の見え方、透け方も考えなくてはいけません。ヘアマニキュアで使う着色料は、色が着いたクリアファイルを髪に重ねていくような感じで色がつきます。ヘアカラーのように髪の内部から発色しているわけではありません。

 

同じように天然のヘナ、天然のインディゴで染めると緑色に染まることがあります。過程を見ていると目視で確認できます。このことからもヘアマニキュアで緑っぽい色になる原理と同じく、原因となる要素が判断つきます。普通に使っていて髪の色が変化するのは、着色料の色と染める前の髪の色で他の条件が重なると発色します。

 

 

髪の色の変化は、色の三原色(赤、青、黄のうち、赤と青を混ぜると紫、青と黄で緑、赤と黄でオレンジになり、三つを混ぜると黒になります)と同じように変わっていくと思って下さい。ちなみに青と黄で緑、赤と青で紫、赤と黄でオレンジは「色の第二原色」と言います。

 

 

 

緑っぽい色、青っぽい色になる時、原因、要素
着色料の種類

緑っぽい色、青っぽい色になる要素の一つに着色料の種類があげられます。このような白髪染めの成分の着色料は酸性染毛料ではあまり報告がなく、徐染性染毛料でなっていると推測されます。実際にはなるのかもしれませんが、酸性染毛料を使っている商品もあまりなく現在のところ判断がつきませんので除外します。徐染性染毛料とは、カラートリートメントのように徐々に染まっていくタイプのもので、着色料の種類は塩基性染料となります。

 

製品の成分表には以下のような表記になっております。製品の裏面に記載されている成分の順番は法律で決まっています。順番は配合の多い順に記載することになってます。その中で、着色料においては順不同でもよく記載順で配合の多さは分かりません。

 

 

利尻ヘアカラートリートメント 塩基性青99、塩基性茶16、塩基性赤76、塩基性黄57、HC青2、HC黄4
利尻白髪かくし 塩基性青99、塩基性赤76、塩基性茶16、塩基性黄57、HC青2、HC黄4
LPLP 塩基性青99、塩基性赤76、塩基性茶16、HC青2、HC黄2、HC黄4

 

塩基性染料とHC染料の特徴は、ヘアカラーのように髪の内部で化学変化をさせて発色させません。着色料(色素、分子)自体で色を持っており、その色素が髪の表面についたり、髪の内部の浅い所にキューティクルをいじらず浸透するだけです。通常、青、赤、黄、茶の着色料が配合されており、髪の色を暗くするために青を多く配合しています。

 

塩基性染料は+の電荷を持っています。髪は痛むと-になる傾向といわれており、塩基性染料とより強く結合するともいわれております。またアルコール分の配合が多い整髪剤などを使うと、着色料が落ちやすいです。その結果、着色料の赤青黄の色素が各々、不均一に落ちてしまうことも考えられます。

 

 

 

染める前の色。アンダートーン、アンダーカラー

緑っぽい色、青っぽい色になることは基本的に、白髪が強い黄色みを帯びている、または染まった白髪が色落ちして明るい色になっている髪に対してなります。黒髪がなることはありません。

 

ブリーチをしないのでアンダートーンは変化しませんので、そこまで過敏になる必要はありません。アンダートーンとアンダーカラーの色合いは本来違うのもですが、ここではややこしくなってしまうので同じように染める前の色として扱います。

 

 

 

緑っぽい色。塗ってすぐ

元の髪が黄色みを帯びた白髪に近い明るい色で、白髪染めの染まり薄い時になります。白髪染めの染料を少なく塗ってしまうと染まり方が薄いので着色料の青が強く出ません。そうすると元の髪の黄色みが強く、青が薄いので緑色に見える範囲の色合いが出てしまいます。

 

私もそうでしたが、利尻白髪かくしのような薄く塗って終わるタイプものは比較的でやすいです。また、連続して染めてもなお緑っぽい色になるのは、その人、個人の色々な情報がないと判断できません。

 

 

天然ヘナ、天然インディゴでも緑色になります。

天然のヘナ100%で染めると白髪はオレンジ~赤オレンジ色に染まります。天然のインディゴ100%で染めると白髪は薄い青色から徐々に藍色に染まります。使い方は先にヘナでオレンジに染め、その後インディゴを重ね染めして茶色~黒に近い色に調整します。インディゴは発色が非常に難しく、使う量、放置時間、空気に十分晒すなどの調整で色をコントロールします。

 

ヘナのオレンジ色の上にインディゴをのせて間もないとオレンジ+薄い青色が重なって緑色になります。時間の経過とともに青色が濃くなっていきますので、次第に茶色になりそれ以上は調整して黒っぽい色にまでできます。また、白髪が色落ちして明るい色になっている髪に、インディゴのみを染めた場合にも同様に色の変化がおきることもあります。

 

 

 

緑っぽい色。数日後もしくは、色落ちして

通常、褪色してから緑っぽい色になることはありません。塗布してしっかり染まったら、色落ちしていくと茶色になっていきます。ごくまれにあるとしたら、ダメージヘアになっており、黄色みが強い髪で、配合の多い青が残り緑っぽい色になっていると思われます。

 

 

 

青っぽい色。塗ってすぐ

ごくまれにあるようですが、通常起こる範囲ではありません。青色になるということは白髪に青が強く入り、赤、黄があまり入らないということになります。塩基性の特性でダメージヘアには強く結合するともいわれていますので、配合の多い青がより多く着床したとも考えられます。連続して染めてもなお青っぽい色になるのは、その人、個人の色々な情報がないと判断できません。

 

 

 

青っぽい色。数日後もしくは、色落ちして

白髪の部分が褪色する際に赤、黄が先に落ちて配合の多い青が残ったものと考えられます。塩基性の特性でダメージヘアには強く結合するともいわれていますので、配合の多い青が残ったとも考えられます。

 

 

 

ハッキリした緑色で黒髪も緑色。上でも書いた全く別な事象

緑色になってしまったという人に非常に多い事象です。自宅でも美容室でもヘアカラーで染めた瞬間に発色し、ハッキリした緑色で目立ち、黒髪まで緑色~暗い緑色になります。利尻白髪染めやLPLPのようなトリートメント、またはシャンプータイプの白髪染めではなりません。

 

ハッキリした緑色や黒髪まで暗い緑色なってしまうのは、サンカラーマックスのような光で染まるタイプの白髪染めのです。この光で染まる白髪染めの成分とヘアカラーの成分が化学反応を起こして緑色になってしまいます。この場合、青色などにはなりません。

 

光で染まる白髪染めの成分は数ヶ月以上も残ってしまう人もいるぐらい、非常に長く髪に存在してしまいます。褪色して色がなくなっても成分は残っているので非常にやっかいです。この場合において緑色になってしまったら、ブリーチしても赤色で補色しても直りません。美容室でヘアカラーを行うなら、必ず伝えて下さい。年月が経っても使っていたことは覚えておきましょう。

 

光で染まる白髪染めで緑色になってしまう原因など詳しいことは、こちらでご確認下さい。
光白髪染めで緑色に!脱色や補色しても直らない原因と成分

 

 

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